第2回「自分のフォームを重視する」|エースの斬り口 目指せ頂点へ

今号は前回の続きです。

(東3局 南家 5巡目)
この時はドラ表示牌でが1枚見えていたのと、が場に2枚とが場に1枚見えていて、ソウズの下目が安い状況。相手の手牌進行を遅らせるためにリーチをしたり、役もあるのでテンパイを取ってダマテンの選択を取るのは普通ではあります。が、僕の取った選択は切りのテンパイ外しでした。

場に安いソウズの下目の待ちにすることを考えたテンパイ外しで『フォーム』と『場況読み』を加味した選択です。

◆『フォーム』とは?

僕が『フォーム』で意識することは、4面子1雀頭を門前でツモることを目指し、瞬間の損得を考えず長期的に良い結果が出る打ち方をすることです。

麻雀は同じ局面は来ませんが似たような局面はやってきます。
が、全ての局でベストな結果が出せる訳ではありません。ですから、長い目で見た時に得な選択をし続けるのです。

よく言われる雀風という言葉が、僕が言うフォームに近いものですね。フォームを重視して結果を残しているトッププロですぐに思い浮かぶのは、最高位戦の村上淳プロです。

◆『場況読み』とは?

場況読みとは、捨て牌から相手の手牌を想定し、山に残っている牌やその後の展開を想定することです。これができると場にマッチした打ち方が可能になり、アガリ率が上がるとともにツモアガリ率が上昇します。
場況読みが優れているプロで有名なのは、僕が所属するRMUの多井隆晴プロが挙げられます。

◆結果ではなくプロセスを大事に

この実践譜、実は打とした次巡にを引いてしまい、リーチしていれば一発ツモでした。 ですが、この結果には悲観的にはなっておらず、むしろこの結果を想定しての選択だったので迷わずにフリテンのでリーチしました。

映像を見返してみると、この待ちは山に5枚ほどいてすぐに満貫のツモアガリとなりました。

ただ、師である古久根プロと検証した結果、「ソウズの下目が安いのはもちろんだが、が2枚とを2枚持っていたので、今回のケースはテンパイを外さず打のダマテンにし、1300-2600をツモる方がベターだったのではないか?」という結論に至りました。

今回の牌姿ではいろんな選択肢がありましたが、結果だけを見てどの選択が正しかったのかは考えません。あくまでも大切なのはプロセスです。
プロならもちろん結果を残すことは求められますが、結果だけを見て一喜一憂するのはプロフェッショナルとは言えません。

◆全てはバランスの上で成り立っている

今回の選択は少し場況にバランスの比重が傾倒していたため、ベストの選択ではなかったかもしれません。
ですが、麻雀という不確定要素が多いゲームでは、このバランスこそが結果に大きく影響を及ぼします。いろんな打法を検証し、最適なバランスを模索することでそのバランス感覚を養っていきます。

今回は『フォーム』と『場況読み』のバランスについてでしたが、次回は『フォーム』と『牌理』についての牌姿を使いたいと思います。お楽しみに!!

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【Mリーグ】アース製薬、チーム名・ロゴが公開!

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【Mリーグ】2025-26シーズンにアース製薬の新加盟決定!!

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【申込受付中】「第2回U-18大会」開催決定!

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東京都麻雀業協同組合は、7月21日(月・祝)に東京・浅草「産業貿易センター台東館」にて開催する「オールジャパン麻雀チャンピオンシップ2025」内にて『第2回U-18大会』を開催することを発表した。 この大会は、昨今Mリーグや麻雀アプリゲーム、学校内での麻雀部創設によって未成年にも麻雀が普及する中、麻雀店に入れない子どもたちが全国の参加者と交流を深めたり、麻雀の腕試しができる場として昨年に第1回大会が開催。 麻雀業界内でも例を見ない未成年限定の実際の牌を使った麻雀大会として注目を浴び、昨年は募集開始時40名の定員のところ約80名の申込があり、急遽卓を増設して20卓で開催。 今年はさらに募集枠を拡大し、30卓120名の定員を設け開催予定。 お申込は東京都麻雀業協同組合の「第2回U-18大会」特設ページより受付中。 開催概要 ◆イベント名 【オールジャパン麻雀チャンピオンシップ2025】 第2回U18大会 ~Presented by YKK APラクシー ~ ◆主催:東京都麻雀業協同組合・東京都麻雀段位審査会 ◆協賛:株式会社YKK APラクシー ◆日時:2025年7月21日

By 麻雀界編集部