第7回「トイトイは強い?弱い?癖のある役を攻略しよう!」

第7回「トイトイは強い?弱い?癖のある役を攻略しよう!」

こんばんは、ヨーテルです。
今回は「トイトイの強さを考えてみる」というテーマでお話していきたいと思います。

トイトイ、皆さん好きですか?嫌いですか?
僕は結構好きな方なんですが、視聴者の方の中には「嫌いだよ」という方もいると思います。この役って、役の中でもかなり好き嫌いが分かれる役になってます。まずはその理由から説明していきます。

トイトイの好きな面・嫌いな面

好きな人の理由としては、まず第一に簡単で分かりやすいというのがあります。

麻雀には40個以上の役があって、これが初心者のうちは覚えるのに非常に苦労するんですが、このトイトイという役はなんせ同じ牌を集めるだけの簡単な役なので誰でも狙うことが出来ます。「ついトイトイばかり狙ってしまう」みたいなのは麻雀初心者あるあるですね。

そして戦術面での話をしていくと、トイトイは2ハン役なので高い手が狙えるということと、鳴いて作れる役という点で好んで使用しているプレイヤーが多いのかなと思います。

例えば配牌に役牌が2つトイツだったとして、役牌2つのみだと鳴いても2000点くらいの安い手になってしまいますが、ここにトイトイを付ければ8000点になり打点が跳ね上がります。こういうのが狙えるのがトイトイのいいところですね。

では逆に、トイトイが嫌いな人の理由も考えていきましょう。
これは大体2つあります。守備力がない、そして待ちが悪い、の2つです。
トイトイは全部コーツで揃える役なので、使える牌の種類が5種類しかありません。しかも鳴いて作る役なので、実質選べる牌は3種類とかになります。

例えば字牌を2つポンして、上の図の形のトイトイでテンパイしていたとして、相手からリーチがかかったとしたら、もう押すしかないんですよね。
何か通りそうな牌があればそれを切って降りてもいいですけど、基本トイトイは場に出ていない牌で構成されるので、安全牌がなくて自分がテンパイしているなら押すしかありません。

また、押すしかないんですけど、自分の待ちもシャンポン待ちで悪い待ちなんで、めくりあいになると分の悪い勝負になってしまいます。トイトイはこの展開があるので嫌いだという人も多いですね。

これは僕の印象なんですが、攻撃的なプレイヤーほどトイトイが好きで、守備的なプレイヤーほどトイトイが嫌いな印象があります。

ただ好き嫌いはあれど、麻雀っていうのは好き嫌いで選択決めるのもどうなのか、というのがあるので、ここからはそもそも「トイトイという役は強いのか?弱いのか?」というところに着目してお話していきます。

トイトイは強い?弱い?

結論から言ってしまうと、トイトイという役は単体では非常に弱いです。
確かに2ハン役なのですが、トイトイのみだと2600点と非常に安く、さらに待ちも悪くて守備力もないとあまりいいところがありません。

ただそんなトイトイも、他の役と絡めると途端に強くなります

さっき役牌を2つ鳴いてトイトイを付ければ満貫になる、と話しましたが、役牌が1つだったとしても5200点になります。

中・トイトイで3ハン

2600だと大したことなく感じますが、5200点だとそこそこの打点があっていい感じじゃないか、となります。
これは麻雀の平均打点が大体6000~8000点くらいになっているので、平均ちょい下くらいの点数でまあまあの手だなってなるわけですね。

続いて赤ドラが絡んだトイトイ、こちらもトイトイ赤1で5200。
赤入り麻雀だとこのトイトイもよく見ます。

トイトイ・赤1で3ハン

続いてホンイツ・トイトイ、これは満貫ですね。

ホンイツ・トイトイは満貫が確定!

そしてレアですがトイトイ三暗刻、これも満貫です。ツモリ四暗刻のイーシャンテンからポンしてテンパイを取りツモアガリするとこの形になりますね。

トイトイ・三暗刻で満貫!

このように、トイトイはほかの役とコンボを組むことでパワーアップするので、トイトイで鳴くときは他に何か複合できる役がないかというのを判断基準にするといいと思います。
トイトイ以外の役があれば鳴く、なければ鳴かずに七対子とかに向かうのがいいんじゃないかと思います。

そしてもう1つ、トイトイの強さを語るうえで欠かせないのが、待ちが悪いという点です。トイトイというのはだいたい待ちがシャンポン待ちになるので待ちの枚数は少ない待ちになります。

ただ、このシャンポン待ちというのは非常に癖のある待ちで、何が待ちになっているかによってアガり率がかなり違ってきます。
どの待ちがいいのかという話なんですがこれはもう簡単です。

Aランク:1・9・字牌
Bランク:2・8の牌
Cランク:3~7の牌
になります。これはもう単純に、字牌や端っこの牌の方が場に打たれやすいからですね。

それを踏まえて、こちらの手牌をご覧ください。

図①
図②
両方とも現状七対子のイーシャンテンなんですが、ここにが切られました。をポンしてトイトイに向かうべきかという問題なんですが、2つの牌姿で判断が変わってきます。

①はポンせず七対子に向かって、②はポンするのが良いと思います。

まず上の形なんですが、をポンしても残ったトイツがCランクの牌ばかりになってしまいます。のうち3つをコーツにしなければいけないとなるとこれはちょっと厳しそうですよね。
だったらポンして守備力のないトイトイに向かうよりも、七対子のイーシャンテンを維持したほうが間違いなく安定します。
一方下は、残ったトイツがAランクとBランクの牌しかないので、を鳴いた後すぐに2つ目3つ目と鳴いてアガれる可能性が高い牌姿になっています。こういうのは積極的にポンしていきたいですね。

では続いてこちらの牌姿ご覧ください。

図③
ここにが切られました。これはポンするべきでしょうか。これはさっきの牌姿のに変えただけなんですが、これはスルーしてチートイを狙うのをお勧めします

なぜかというと、最初にやりましたね。これはトイトイ以外の役がないからです。

優秀なトイツが多く、ポンすればアガれる可能性は高いですが、それでもリーチを受けてしまうと自信を持って勝負できるほどの打点はないので、ここはスルーして七対子狙い、リーチを受けたら降りるというのが安定します。
例外として自分が南家なら、南・トイトイの5200が見えるので鳴いてもいいかなと思います。

トイトイで仕掛ける基準2点

というわけでここまでをまとめますと、トイトイで仕掛ける基準は2つ

・トイトイの他に役があるか
・待ちとして優秀なトイツが複数あるか

この辺を判断基準にして、この両方を満たしていたらそれは強いトイトイなので鳴いていくというのがオススメになります。


ゴーニー理論

そしてもう1つこの動画でトイトイ関連の役に立つ理論を紹介します。それが「ゴーニー理論」というものです。これは確か麻雀ライターの福地誠先生が最初に言い出したのではないかなと思うんですが、かなり役に立つ理論なのでここで紹介します。

こちらの牌姿をご覧ください。をポンしてトイトイ赤赤のテンパイをしているところにを持ってきました。
もちろんツモ切りすればこのままトイトイのテンパイですが、を切って待ちに変えることが出来ます。しかしその場合は打点が満貫から5200点に落ちてしまいます…、
といったところで、どちらの待ちに取るのがいいでしょうか、という問題です。
こちらの答えを言ってしまうと、を切ってリャンメンに受けるのが正解になります。

これがゴーニー理論というやつで、すごいざっくりいうと“ゴーニー”、つまり「5200点あればリャンメンに受けとけ」という理論ですね。

理論というからにはちゃんと理屈があります。
この手はシャンポンに受けると8000点、リャンメンに受けると5200点です。その差は2800点ですね。

どうですかね、せっかくリャンメン待ちをわざわざシャンポン待ちに変えたのに、2800点しか増えないというのはあんまりお得感がないように感じませんか?

これは、麻雀の点数計算の仕組みに原因があって、もしこれがシャンポンに受けると40符5ハンで8000点になります、というなら当然シャンポンに受けたほうがいいに決まってます。
しかし麻雀の点数計算では、5翻の手では符計算を省略していかなる手でも8000点です。
1ハンから3ハンまではずっと1ハン増えるごとに点数が倍になる、という仕組みなんですが、4ハン以降は満貫という天井にかかってしまい、点数が倍にならなくなります。

であれば、わざわざアガりにくいシャンポンで2800点の点数を取りに行くよりも、リャンメン待ちで確実にゴーニー=5200点をアガリにいったほうが良いという理屈です。これが「ゴーニー理論」というものになります。

この理論で重要なのは、当たり前ですけどこれが適用されるのは点数が5200点の時だけです。

例えば先ほどの牌姿のに変えてみると、シャンポン待ちで8000点、リャンメン待ちだと2600点になります。これだと打点差は+5400点、約3倍に打点が跳ね上がり、打点差がありすぎるということでシャンポン受けが正解になります。
図③
図④(ドラ5ピン)

このほかにもツモリ三暗刻(図③)や、ドラがトイツだったりで、満貫どころか跳満まで見えるみたいな手(図④)もありますが、跳満になるには③はツモ条件ですし、④はドラでアガらないとダメと、跳満になるケースが限定されていてなかなか跳満にならないので、これでもリャンメン待ち(5200点)に受けたほうがいいんじゃないかと思います。その方が多分安定してゲームを進められるかなと思います。

というわけで今回はトイトイについて軽くまとめてみました。またほかの役でもこういうのやってみたいの思います!

元動画はこちら!

前回コラム
第6回「正しい明カンの使い方」

コラムトップはこちら

関連記事

第26回「天鳳位がラス回避のコツを解説!」
ヨーテルチャンネルon 麻雀界.WEB コラム・講座

ヨーテルチャンネルon 麻雀界.WEB

第26回「天鳳位がラス回避のコツを解説!」

こんにちは、ヨーテルです。 本日は「ラス回避ルール」の戦い方をお話していきたいと思います。 まず最初に「ラス回避ルール」ってどんなルールなの?というところから説明します。 ラス回避ルールというのは主にネット麻雀の天鳳や雀魂の段位戦で主に行われているルールで、ラスが1人で全員分のマイナスを背負う、というゲームになっています。 例として天鳳の鳳凰卓はトップで+90ポイント、2着で+45ポイント、3着は0でラスが▲135ptと、トップと2着のプラスを全部ラスが払う、という完全にババ抜きみたいなゲームシステムなのがラス回避ルールになります。 逆にMリーグのルールのようにトップが大きなプラスを得て、2着がほんの少しだけプラスで、3着は少しマイナス、4着がそこそこマイナスみたいなルールのことをトップ取りルールと呼んだりします。フリー雀荘とかだとこちらのルールが一般的に採用されていますね。 着順 天鳳(鳳凰卓) Mリーグルール 1着 +90 +50 2着 +45 +10 3着 ±0 ▲10 4着 ▲135 ▲30 皆さん普段どちらのルールを打つかというのは

By 麻雀界編集部
第25回「超いい手何切る3問」
ヨーテルチャンネルon 麻雀界.WEB コラム・講座

ヨーテルチャンネルon 麻雀界.WEB

第25回「超いい手何切る3問」

こんにちは、ヨーテルです。 本日は【超いい手何切る】ということで、何切る問題を3問持ってきましたので皆さんに解いてもらおうかと思います。意外に全問正解できる方は少ないのではないかなって思うのでチャレンジしてみてください。 第1問 それでは早速第1問です。 東1局南家6巡目、ドラはで関係ないとしてここから何を切るのがいいでしょうか。 ここをタップすると続きの解説をご覧いただけます こちらの答えなのですが、これは切りが正解になります。 これは各要素を比較してもらえれば明確にが正解になる問題です。 受け入れ枚数については、これは切りが一番多いです。 次いで切りが1枚差の2位に付けていて、打牌候補としてはかの2択になるのかなと思います。以外の牌を切ってしまうと、このという三面チャンの形が崩れてしまうので、受け入れ枚数が減っているといった形になっています。 この、との比較なんですが、受け入れ枚数以外にも打点という要素でも差があります。注目すべきは、いずれかの6をツモった時の差です。 例えばを切ってを引くと、ソーズで一盃口ができ

By 麻雀界編集部
第24回「ダマテン相手にどうするか?」
ヨーテルチャンネルon 麻雀界.WEB コラム・講座

ヨーテルチャンネルon 麻雀界.WEB

第24回「ダマテン相手にどうするか?」

こんにちは、ヨーテルです。 本日は“ダマテン相手にどうするか?” こういったテーマでお話ししたいと思います。 皆さん、麻雀打っててダマテンに放銃してしまうこと、たまにありますね。 しかも、ダマテンって放銃すると結構高いじゃないですか。「タンヤオドラ3」とか、「タンヤオ・ピンフ・ドラドラ」とか、相手もリーチしない理由があってダマテンにしてるわけがあります。 まあたまに“平和のみ”とか“タンヤオのみ”とかの、安くてかわすことが目的のダマテンもありますけど、基本は高いです。高いからこそ、何とか放銃回避できるならしたいじゃないですか。満貫の放銃を1回避けるだけで着順何個変わるんだ、という話なんでね。 というわけで今回は、ダマテン相手の基本的な考え方について解説していこうと思います。 まずダマテンに対して強い人がみんな言ってる大原則があります。それが、 ダマテンはケアするな です。 ダマテン相手のコラムなのにケアするな、とはどういうことやみたいに思われるかもしれませんが実際そうで、そもそも麻雀はリーチする手が大半なんですよ。リーチをかけないと基本満貫とか跳満とかそう都合よくできないで

By 麻雀界編集部
第23回「手出しツモ切りの覚え方」
ヨーテルチャンネルon 麻雀界.WEB コラム・講座

ヨーテルチャンネルon 麻雀界.WEB

第23回「手出しツモ切りの覚え方」

こんにちは、ヨーテルです。 本日は「手出しツモ切りの覚え方」ということでやっていきたいと思います。 結構麻雀打つ人の悩みランキングで上位に来るのが「手出しツモ切りが覚えられません!」というもの。 確かに手出しツモ切りを覚えておけばそこからいろいろな情報が得られるし、麻雀の幅がもっと広がって楽しくなります! でも 「覚えられない!」「私は記憶力にも自信がない。」 そんな方のために今回は、手出しツモ切りの覚え方のコツについて解説します。 今回は僕が実際に手出しツモ切りを覚えるために使っている方法を紹介するのですが、この方法はなるべく体力を使わないで手出しツモ切りを覚えるということをメインにしています。 手出しツモ切りを覚えるのってまともにやったら結構疲れるじゃないですか。 なぜ疲れるのかというと、相手の手牌をじーっと見て「手出しツモ切り覚えなきゃ」というような感じで意識してるから疲れると思うんです。 なので、僕は意識して手出しツモ切りを覚えることはあまりしていません。ではどうやってるかというと、無意識で覚えるようにしています。 「なんか難しいテクニックが必要なのかな」 って思う

By 麻雀界編集部