【全雀連】第66回定時総会・創立70周年記念祝賀会が開催

新しい規制緩和の時代
麻雀営業が次のステージへ
令和7年6月19日(木)、全国麻雀業組合総連合会(以下:全雀連)の第66回定時総会と創立70周年記念祝賀会が盛大に開催された。
総会では、組合の新たな事業計画や業界の発展に向けた取り組みが話し合われ、祝賀会では業界関係者や来賓の方々が集まり、これまでの歴史を振り返りつつ、麻雀業界の未来を語り合う貴重なひとときとなった。
◎業界の現状と今後の方向性
祝賀会に先立って開催された第66回定時総会では、全雀連・髙橋常幸理事長が挨拶を行い、業界の現状と今後の方向性について語った。髙橋理事長は、麻雀業界が新たなステージを迎えていることに触れ、法改正などの取り組みが前進している中、全雀連の重要性を改めて強調し、「これからも業界の発展を支え、社会的な信頼を築いていくことが全雀連の使命である」と述べた。
総会の議案審議は、全雀連副理事長の小正英雄氏が議長を務め、滞りなく進行した。事業計画などには多数の意見も出て活発な議論が交わされたが、最終的にすべての議案が無事承認され、令和7年度の活動内容が決定した。

◎過去を讃え、未来を語る
午後6時からは、場所をKKRホテル東京に移し、創立70周年記念祝賀会が華やかに開催された。
司会進行は日本プロ麻雀協会の松田麻矢プロが務め、会はスムーズに進行し、最初に登壇したのは全雀連副理事長・近畿地区麻雀組合連合会会長の石端伸次郎氏。
石端会長は、全雀連が歩んできた70年の歴史を振り返り、麻雀業界の発展に尽力した先人たちへの感謝の気持ちを述べた。
続いて、全雀連理事長・髙橋常幸氏が登壇し、主催者挨拶を行った。髙橋理事長は、これまでの取り組みと成果を振り返るとともに、業界の未来に向けて全雀連がこれまで以上に業界団体としての力をつけ、活気ある業界にし、次世代へと繋げていく決意を語った。
◎業界への期待を込めて
祝賀会には、多くの来賓が駆けつけ、心温まる祝辞を述べた。衆議院議員の平沢勝栄様、参議院議員の和田政宗様、東京都議会議員の入江のぶ子様、そして日本プロ麻雀連盟会長の森山茂和様が登壇し、麻雀業界の健全な発展を願うメッセージを送った。
また片山さつき議員は急遽欠席となったが、山下英二様が代理として出席しお祝いの言葉を頂いた。
◎業界を支えた功労者たち
続いて、感謝状授与が行われ、業界に多大な貢献をした方々が讃えられた。元全雀連特別委員で元月刊プロ麻雀編集長の西野孝夫氏と、全雀連特別顧問で警視庁OBの菅原勝治氏に感謝状が授与された。両名は、長年にわたり業界の発展に寄与した功績を称えられ、髙橋理事長から感謝状と記念品が授与された。


(左)元全雀連特別委員・元月刊プロ麻雀編集長:西野孝夫氏/(右)全雀連特別顧問・警視庁OB:菅原勝治氏
◎麻雀関係者で未来を語る
乾杯の発声は、大洋技研株式会社代表取締役社長の伊藤勝則氏によって行われ、祝賀会のスタートを華やかに盛り上げた。
乾杯後、参加者たちは歓談を楽しみ、業界関係者同士で意見交換を行った。特に今回は70周年記念ということで健康麻雀関係から競技麻雀関係、プロ麻雀関係まで、さまざまな分野の人々が一堂に会した形になったため、業界の更なる発展に向け、熱い議論も交わされていた。
会の途中では、全雀連の活動がさまざまな麻雀事業に影響があることを、より多くの人に知ってもらうため、小正英雄法務渉外委員長より、全雀連の取り組みが報告された。
祝賀会の最後には、全雀連営業環境適正化委員長の山田圭氏が登壇し、本日の御礼と述べるとともに参加者全員に対して業界の一層の発展を呼びかけ、最後は一本締めで閉会となった。
◎新たな挑戦の始まり
創立70周年記念祝賀会は、麻雀業界の過去を讃え、未来への挑戦を宣言する場となった。今後も全雀連は業界の発展を支え、次世代へと続く麻雀の文化を築いていくべく、全力で取り組んでいくに違いない。
規制緩和の実現へ―
麻雀営業の新たな可能性が開かれる
全雀連では、業界の各種問題の解決に向けて鋭意取り組んでおり、その中でも直近の課題として次の2つのテーマについて、警察庁と協議を進めている。
【風営法適用外施設の要件整備】
全雀連は、近年の麻雀の子どもへの広がりを受け、警察庁と協力して風営法の適用外となる麻雀教室施設の要件整備に取り組んでいる。具体的には以下の内容が進行中だ。
風営法では、18歳未満の入場が禁止されているが、全雀連ではこれを解決するため、一定の条件を満たした場合、麻雀教室施設として認知されることを目指している。
施設が麻雀教室として認められるためには、特定の条件を盛り込んだガイドラインを遵守する必要があり、全雀連と警察庁は、そのガイドライン作成について数年にわたり協議を行ってきた。
その中で、最近の子ども向け麻雀教室の急速な広がりを受け、ガイドラインの早期成立を目指し協議を加速させている。
なお、ガイドラインの運用には管理団体の設立が必要となるため、その設立も進めていく予定だ。
【遊技料金の上限緩和】
麻雀店の遊技料金については、40年以上にわたり600円(税別)の上限規制が据え置きにされている。
そんな中、近年の物価上昇や賃金の引き上げが求められており、現行料金では業界が限界に達していると、業界内から強い声が上がっている。
この現状を受け、全雀連ではこの長年の規制についても緩和してもらうよう警察庁と交渉している。
これまで警察庁は、遊技料金引き上げには、射幸心を煽る恐れがあるとして難色を示してきたが、全雀連は、料金引き上げ要望書を基に警察庁と協議を行い、引き上げ自体には一定程度の理解を得ることができた。
今後は、具体的な料金体系を協議し、速やかな引き上げを目指していく。これらの取り組みは、業界の健全な発展と持続可能性にとって大変重要であり、なんとしても早期実現を目指したいところである。
全雀連は引き続き、業界全体の改善と改革を進めるために、各方面との連携を深めながら、麻雀業界の未来に向けて努力を続けていく。