進化を遂げる大谷選手とともにアメリカに広がるウエルネスマージャンの輪 ~【第3回世界ウエルネスマージャン大会レポート】

ウエルネスマージャンが世界の人々を平和(ピンフ)に繫ぐ―
令和6年8月24日~25日、アメリカ・カリフォルニア州ロサンゼルス近郊のガーデナ市「New GardenHotel」において、『第3回世界ウェルネスマージャン大会』が開催された。
この大会は、世界ウエルネスマージャン連盟が主催し、日本ウエルネスマージャンフレイル予防協議会、日本健康麻将協会、健康麻将全国会、東京都麻雀業協同組合、リーチマージャンセントラル等の協力と、日本代表選手16名、アメリカ代表選手24名、中国代表選手4名の44名で開催された。

ウエルネスマージャンがアメリカに上陸!
この大会は、世界的な課題である『高齢化問題』について、健康マージャンが解決策の一つとして有効であることを全世界に発信していこうと、一般財団法人日本ウエルネスマージャンフレイル予防協議会・田邊恵三会長が中心になって企画され、2019年に第1回大会、2023年に第2回大会が、中国・成都で開催され、日本、中国、アメリカ、フランス、パキスタンなどの国から選手が集まり成功を収めたが、今回は、より世界に健康マージャンのすばらしさを知ってもらうべく、アメリカでの開催となった。
井出洋介団長の熱い声援が生んだ大谷翔平選手の40号!
今回の大会は、健康マージャンでの国際交流が目的であることはもちろんだが、この大会の開催地がロサンゼルスであることから、日本人としてメジャーリーグで驚異の活躍をみせる大谷翔平選手の応援も隠れた目的の一つであった。


大会の前日に企画された大谷応援ツアーは、天気も快晴で試合も大谷がスタメン出場と最高の状況で臨むことができた。
そして応援に熱が入る中、勝負は一進一退の攻防で、迎えた9回裏。満塁ながらツーアウトで打席に立ったのは、大谷翔平選手。
日本選手団のために作り上げられたような最高のシチュエーションとなったが、ここで過去数々の奇跡の逆転勝利をものにしてきた井出洋介プロが大谷の奇跡を信じ彼に静かな声援を送る…。
その直後、大谷の放った一打は、はるかフェンスを越え外野席に!
40号サヨナラ満塁ホームランが達成、井出洋介団長の祈りが現実となった奇跡の瞬間であった。この瞬間、井出団長はじめ、全ての応援団が本大会の成功を確信したという。

ピンフ(平和)を合言葉に熱戦が繰り広げられた
さて前日の興奮が冷めやらぬ中、大会は無事開会、2日間の対戦がスタートした。
今回日本からは井出洋介プロの他にMリーグの審判長を務める張敏賢さん、最高位戦日本プロ麻雀協会から友添敏之プロ、柿木賢太郎プロもゲスト参戦し、大会に華を添えた。麻雀の勝負はもちろんのことだが、各国の麻雀事情やプロの活動について意見交換したり、文字通り麻雀を通じた国際交流がなされた。
そして、2日間の競技を終え、見事優勝に輝いたのは日本チームの宮野大城選手。宮城県で健康マージャン店を経営し、健康マージャンを知りつくしている宮野さんがその力を見せ第3回大会を制した。
そして、本大会のテーマでもある「ウエルネスマージャンで世界を平和に」というテーマから設けられた平和賞(ピンフを一番あがった方へ授与)は、ビンセントさんとローガンさんが受賞した。
大谷のサヨナラ満塁逆転ホームランから始まったウエルネスマージャン㏌ロサンゼルスのイベントは、ウエルネスマージャンが平和と健康づくりに欠かせないもので、最高の国際交流ツールであることを世界の人に知ってもらう素晴らしい機会になったのではないだろうか。
来年予定の第4回大会は再び中国成都で開催予定だが、2028年ロサンゼルスで開かれる夏季オリンピックの時にも、再びウエルネスマージャン世界大会が開催されることを期待したい。

第3回世界大会を終えて 日本選手団からのコメント
日本選手団団長・井出洋介プロ

ロサンゼルスツアーは、到着した当日の夜からエキサイティングなものとなった。
ドジャースタジアムでのナイター観戦で、大谷選手の40-40(40本塁打40盗塁)を目の当たりにしたのだから。
サヨナラ満塁ホームランでの大記録達成の瞬間、今回のツアーの成功を確信した。翌日から2日間の大会は、特別ルールのピンフ(平和)2翻、及び平和賞で盛り上がり、フレンドリーな雰囲気の中で終了。
団体優勝はアメリカ、個人の優勝、準優勝は日本、そして平和賞はアメリカ。中国チームは、慣れない日本ルールに苦戦したものの、最後までフェアプレー精神で、まさに平和的な交流大会となった。
私は成績こそ不甲斐ないものになったが、全体的には、日本選手団の団長としての責任は果たせたのではないかと思っている。
次回の開催も楽しみだ。
アメリカ代表・リーチマージャンセントラル Baba Kenji氏

現地開催ということもあり、アメリカからは、ロサンゼルス、サンフランシスコ、ニューヨーク、シアトル、シカゴといった主要都市から選手が集まり、過去最多の24名の参加者がいました。前回大会で中国ルールで優勝したMAXさん、多国語を話せるArthurさんも参加。
今年はアメリカのリーチ麻雀の歴史で過去一大会が多く開催されていたため、当初予定していた人数より少なかったですが、普段のルールとちょっと違うウェルネスマージャン・スマートルールは人気がありました。「平和が2翻」と「符の無い計算」にすぐ慣れて、中国チームや日本チームに計算を教えていた姿が記憶に残っています。
次回大会も今大会の参加者から選出したいと思っていますが、今後も楽しい交流戦が行われることを期待しています。
尚、大会前、開会式、閉会式と度々「ウェルネスマージャン」と「フレイル予防」の関係性と若いアメリカ選手達に伝えましたが、みなさん深くうなづいたり理解はしていただけたと思います。
アメリカ国内での日本式麻雀プレイヤーは平均年齢が低いため、まだピンと来ていないことも考えられますが、ウェルネスルールから始めようと思っている人達や、今大会参加した選手の両親や祖父母へ向けて教えるのには良いルールという意見もありました。
健康麻将全国会・金澤喜重氏
昨年、中国・成都で第2回、今回はロサンゼルスで第3回世界ウエルネスマージャンに参加し、各国の参加者がとても楽しい雰囲気でゲームを楽しみ、素晴らしい大会となりました。
運営する方々がマナーを重視することで得られた日本独特の交流ツールと思っていましたが、海外の参加者も言葉が通じない状況でも、素晴らしい姿勢でマージャンを一緒に楽しめて、世界共通の「交流ツール」と確信した時間でした。
本大会の準備に、ご尽力いただきました皆さまに感謝申し上げるとともに、羽田に向かう機内で次回の平和(ピンフ)交流に、微力ながら関わることを楽しみにしております。
第3回優勝者・宮野大城氏

初めて、ウエルネスマージャン世界大会に参加させていただきました。海外の方との対局も初めてでしたが、マージャンを通じて多くの方と交流を深めることができた、最高の2日間となりました。
また、中国・アメリカ・日本チームの皆さんの一打一打から、【優しさ】や【誠実さ】、ときに【ユーモア】が伝わってきて、自分の大好きなマージャンが海外でも楽しまれていることを実感すると共に、とても幸せな時間となりました。
自分にとって今までで一番幸せを感じた対局で、とても嬉しく価値ある優勝となりました。ありがとうございました。