『WRC世界麻雀TOKYO2025』レポート ~リーチ麻雀が繋ぐ、世界の知と情熱~

7月1日(火)~7月6日(日)にかけて、東京「日本橋三井ホール」にて「第4回世界麻雀選手権」(通称:WRC=World Riichi Championship)が開催された。
今回の世界麻雀は、2014年から世界中の都市で開催されてきたWRCの初の日本開催ということで「世界麻雀TOKYO2025」と称され、WRC実行委員会と日本プロ麻雀連盟との共催となり、さらにリーチ麻雀の中心地である日本での開催とあってアース製薬が特別協賛となった。
大会に先立ち7月1日にはレセプションが華やかに開催され、選手や大会関係者・業界関係者が一堂に会した。
レセプションでは大会会長であるジェマ氏、大会事務局長で日本プロ麻雀連盟会長の森山茂和氏、今回の大会で日本代表監督を務めることになったMリーグチェアマンの藤田晋氏が登壇し挨拶した。



(左)大会会長・ジェマ氏/(中央)大会事務局長・日本プロ麻雀連盟会長:森山茂和プロ/(右)Mリーグチェアマン・国別対抗チーム戦日本代表:藤田晋監督
そして、特別協賛のアース製薬代表取締役社長の川端克宜氏が大会に対する支援の意義を述べ、企業としてWRCの成功と麻雀の国際競技化を応援していくスピーチがなされた。
翌、7月2日は37の国と地域から計45チームが出場した「国別対抗チーム戦」が開催。日本からはMリーガーを主力とした「フル代表A~D」の4チームに加え、「女性プロ代表」「Over60代表」「Under29代表」「プロ団体推薦」の8チームを編成、世界の各チームと相まみえる。
団体戦は“予選リーグ”“決勝トーナメント”に分かれて行われ、各チームが4人1組で総合ポイントを競い合い、上位8チームが準決勝に進出、その後2回戦を対局し決勝へ進んだ4チームは日本フル代表B、中国B、台湾、ポルトガル/スペインの4チームに絞られた。
結果、団体戦を制したのは「ポルトガル/スペイン」チーム。1回戦でLinxuan He選手がトップを取りそのまま逃げ切り優勝となった。

続いて7月3日(木)からは総勢256名が参加の個人戦が行われた。
7月3日~4日の2日間で予選10回戦を行い、上位32名が決勝トーナメントへ進出。
2位通過のトーナメント形式を行い優勝を決定する。
そして決勝に進出したのは、黒沢咲選手(日本)、ともたけ雅晴選手(日本)、内川幸太郎選手(日本)、ユン・ジュンソク選手(韓国)の4名。
結果、予選32位のボーダーライン通過となった内川幸太郎選手が決勝トーナメントベスト32・ベスト16ともに1位通過で大奮闘。
決勝2半荘では韓国のユン選手が2回戦目で四暗刻をアガり希望を見出すも、内川幸太郎選手が2連勝し栄えある優勝に輝いた。

なお、次回WRC世界大会は2028年にアメリカ・ニューヨークで開催されることが閉会式でジェマ会長より発表された。
この大会を機にますます世界中から注目が集まったリーチ麻雀は今後どのように国際的に発展していくのだろうか。
