第28回「降り打ちを減らすコツ」
こんにちは、ヨーテルです。
本日は「降り打ちを減らすコツ」というテーマでお話していきたいと思います。
皆さん、“降り打ち”って経験ありますよね。
相手からリーチが入って、降りたいんだけど安全牌がなくて、一番通りそうな牌、例えばスジとかを切ったら放銃した経験…。
まあ、なんかすごい萎えますよね。自身は勝負する手ではないのに放銃してるんで、本当にバカバカしくなります。
今回はそんな降り打ちをできるだけ減らすためにどういった工夫ができるのか、というのを解説していきます。
ある程度の放銃はやむを得ない
まず一番大事なこととして、降り打ちした瞬間の場面に関しては、基本もうどうしようもありません。
そもそも降り打ちするような状況というのはその時点でもう手牌に安パイはなく、それで一番安全そうな牌を切って振り込んだなら、それはもう避けられない放銃なわけです。なのでそこを反省してもしょうがないわけです。
もちろん、切った牌が本当に一番安全だったかというのは検討の余地はあるんですが、正直なところある程度打てる人であれば手詰まった時に切る牌というのは概ね一致します。一番安全でなくても2番手3番手くらいの牌は皆さん選べてます。
なら、どうすれば降り打ちが減るのかというと、手詰まる前の手牌進行を工夫しましょう、ということになります。
ここ大事なのでちゃんと言います。
降り打ちを回避するために大切なのは、事前準備です。
手詰まった時に何を切るのかというのは誰が打っても大差なくて、
手詰まるまでに何を切っていたかのほうが重要だということを覚えておいてください。
なるべく手詰まらない対策を打とう
では、具体的に手詰まらないためにどうするかというともう単純で、安全牌を残しておこうという話になるのですが、やはり麻雀ってアガらないと勝てないので、自分のアガリと安パイ残しをうまく天秤にかけてバランスをとっていく必要があるわけです。
どういうバランスの取り方をすればいいのかというと、基本的に《自分の手が良ければ良いほど安パイを持たずにブクブクに》構えて、《悪ければ悪いほど安パイを持つ》。こういう感じが基本になります。
というわけで、ここからは具体的な牌姿を見ながら、実戦でどのように打っていけばいいのかというのを解説していきたいと思います。
そして今回は、自分の手を「良い」「普通」「悪い」の3段階で評価するというやり方をしてみます。それぞれ良い手、普通の手、悪い手の例を紹介します。
①手が悪い時
まず悪い手から。悪い手というのはこういう手のことですね。

上の図は配牌なのですが、ドラもない上に全然テンパイしなさそうで、もう見るからに悪いですね。
こういう配牌もらった時に絶対にやってはいけないことというのがあります。
それが、ここから字牌を全部切ってしまうことです。
長い時間打ってたりで疲れてきて、こういう手でも機械的に字牌から切っちゃう人がよくいるんですけど、それをすると何が起こるかというと、10巡目くらいには大体こんな形になってます。

そして、麻雀というのは大体10巡目くらいになると誰かからリーチが入ります。10巡目っていうのはこの辺ですね、捨て牌2段目の真ん中あたり。よくこの辺でリーチされる感覚あると思います。

そういう相手のリーチを受けたときに、あの手だと勝負したくないですよね。
ドラなし、リーチのみのカンチャンカンチャンの1シャンテンなので、さすがに見合わないです。
このように、悪い手なのに張り切って字牌から全部切っていってしまうと、手詰まりを起こす可能性が非常に高くなります。
そして、降り打ちが多い人はこのパターンで放銃してしまっている人がほとんどです。
そして字牌を抱えたからと言って、絶対にアガれないわけではありません。もしかしたらこの後
②普通の手の時
続いて普通の手の場合です。配牌はこんな感じでした。

ツモが順調にくれば、普通にリーチ・平和・ドラ1とか、そのくらいにはなりそうですね。このくらいの手で、相手からリーチ来たら安パイなくて怖い、と言っていたらアガれなくなっちゃうので、こういうのは素直に字牌から切るのをお勧めします。
このように、普通以上の手であれば素直に字牌から切るというやり方でいいかと思います。
今回のコラムは降り打ちを避けるための内容なんですが、そもそも降り以前にリーチしてしまえば降り打ちすることは絶対にありません。
もちろん字牌から切った結果、誰かから3巡目とかに早いリーチが入って安パイがない、という状態になることはあります。その時は降り打ちの可能性も出てきます。
ただそれでもこの手は、そのリスクを取るに値する手であるというのを認識するのが大切です。
悪い手で降り打ちのリスクを取るのがダメなのであって、普通の手なら早いリーチに手詰まるくらいのリスクは取りましょう。そうしないとアガれなくなります。
ただし、これは配牌時点での話です。この手牌が、6巡目の手牌とかになると話は変わってきます。
確かに、配牌の中ではこの手は普通ランクだったんです。なんなら普通よりちょっといいくらいかもしれないですね。
ただこれが6巡目だと悪い手にランクダウンしてしまいます。
ですがそれって当たり前で、他の人だって6回ツモって切ってるわけですから、配牌よりは手が進んでいるでしょう。
つまり、他の人と相対的に手牌を考えたとき、6巡目で0メンツなこの手は明確に悪い手に分類されてしまうわけです。
ここで大事な基準なんですが「6巡経ったら例えリーチが入っていなくても手牌のランクを1つ落とす」というのが結構大事です。
そして、さっきも言った通り、悪い手で張り切って字牌を全部切ってしまうと手詰まりを起こす可能性が高くなります。
先程は大体10巡目くらいで誰かのリーチが入る、と話をしましたが、今が6巡目だと残りの猶予はだいたい4巡しかないわけです。この手があと4巡でテンパイするかと言われればかなりツモが良くないと無理ですよね。
ですので6巡目の場合では字牌を切らずに悪い手の場合は字牌を抱えてスリムに構えるというのが、降り打ちを避けるコツです。
ただもちろん相手の捨て牌を見て、全員に対して
③良い手の時

続いていい手の時。配牌はこんな感じです。
もうこれはみんな大好きな超いい手ですね。赤が2枚あってすぐにリャンメン待ちのリーチができそうな形です。
さっきの②普通の手でも字牌から切ってましたので、良い手ならなおのこと字牌から切ることになります。
こんな手でもたまにさあ、ではさっきみたいにこの手が配牌ではなく6巡目なら何を切るべきか。
6巡目になると手牌のランクがひとつ落ちますから、この手は普通の手になります。たださっきも言った通り、普通以上の手であれば字牌から切って素直に進めるという法則がありましたので、まだ目一杯受けるのがいいのではないかと思います。
さらに、この手が12巡目の手牌だったらどうするべきでしょうか。
配牌ではよい手だったこの手も、6巡経って普通の手に成り下がって、そこからさらに6巡経ったわけです。
6巡立つと手牌のランクを1つ落とさなくてはいけません。すなわちこれは、もう悪い手です。こんな赤2枚で形もいいこの手が悪い手って言われるのはなんか納得いかないかもしれませんね。
ただ、12巡目というのはもういつリーチが来てもおかしくない危険水域です。そこに対してこの手は形はいいかもしれないですがそれでも2シャンテンなんですよ。
冷静に見れば間に合ってないですし、リーチを受けたら降りることも考える手です。
では何を切るかというと、さすがにピンズは触れないので
というわけで実践的な牌の残し方はこんな感じなんですが、今のは全部東1局の点数状況が平たい局面を前提としてお話ししました。
南場に入ると点棒が動いているため、持ち点によって判断がまた変わってきます。
トップ目でとにかく放銃だけは避けたい、みたいな場面では、良い手であっても常に安パイを何枚か抱えておくみたいな打ち方をする場面もあります。

→逆に、ラス目で迎えた南場の最後の親番で、もう絶対に連チャンしなきゃいけないときなんていうのは、たとえ悪い手であっても字牌から切っていって、アガれなくとも最悪でもテンパイ連荘を目指さなくてはいけません。これはもう放銃覚悟ですね。

→ラス目の親番で、テンパイ連荘も視野に入れて字牌から
このように、放銃のリスクをどの程度取れるかというのは、手牌がいいか悪いかだけではなく、点数状況を加味する必要があります。
いろいろ要素がかみ合ってきて複雑になりますが、逆に言えばここでバランスの良い判断ができる人が、いわゆる強い人と呼ばれている人たちなのかなと思いますので、このコラムを読んだ後はぜひ実践の中で感覚をつかんでいってください。
というわけで、今回の内容をまとめますと、まず降り打ちを0にすることはできません。
それでも降り打ちを減らすためにどうすればいいかというと、手詰まる前の事前準備が大切というお話でした。
結局のところ「悪い手で手詰まるな!」というシンプルな一言に要約されるのではないかと思います。
なおかつ、どういう手がいい手でどういう手が悪い手なのかというのは、手牌だけではなく巡目の経過によっても変わってくるので、そこをきちんと見極めてみましょう。