~三百人の高手がアジア大会競技場で「和」をめざす~「第3回中国麻将オープン」が開催

~三百人の高手がアジア大会競技場で「和」をめざす~「第3回中国麻将オープン」が開催

11月20日から26日までの7日間にわたり、第3回中国麻将オープン(China Mahjong Open)が中国・杭州で開催され、盛況のうちに閉幕した。

本大会は、中国国内において規模・格式ともに最高水準を誇り、競技種目数も最多、かつ競争の激しさにおいても群を抜く麻将イベントである。

中国各地から300名を超えるトップ選手が集結し、国際麻将(MCR)、立直麻将(RCR)、四川麻将(SBR)の3つの国際競技ルール種目に加え、杭州麻将の演技種目において、ハイレベルな対局が繰り広げられた。

本大会は、国際麻将連盟(MIL)中国地域専門発展委員会と、杭州棋院(杭州市知的運動管理センター)の共催により実施され、会場には杭州市知的運動ビルが使用された。
同施設は、2022年に開催された第19回アジア大会における知的運動競技(囲碁、チェス、ブリッジ、中国象棋)の公式競技会場でもある。本大会は、中国における競技麻将システム化の成果を集中的に示す場ともなった。

会場となった中国・杭州市 知的運動ビル

MILと中国棋院杭州分院(杭州棋院・杭州市知的運動管理センター)が2022年から開始した長期的な協力関係を背景に、中国全土で統一された麻将選手技術等級認定制度、大会運営の標準化システム、さらに審判員・コーチ養成システムが整備されてきた。2025年末時点で、選手認定を申請した愛好家は520万人を超えている。
本大会に出場した全選手は、この統一システムに基づいて選抜された。
いずれもプロ段位ランキング、2025年麻将運動グランドスラムシリーズ大会、ならびに各地の予選大会を通じて出場資格を獲得しており、内訳は国際麻将(MCR)92名、立直麻将(RCR)64名、四川麻将(SBR)120名、杭州麻将32名であった。複数種目の出場資格を取得した選手も多く、出場選手の競技レベルは極めて高く、名実ともに全国選手権大会と呼ぶにふさわしい大会であった。

大会の公平性確保において、ルールの統一は最重要課題である。
MILルール委員会は、2025年第1回麻将ワールドカップ(イタリア大会)の成功を踏まえ、『国標麻将(MCR)ルール補充細則(試行・2025)』(中国語版)を審定し、本大会において試験的に導入した。これは、世界各地域におけるルール解釈の差異を是正し、選手および審判員に明確な判断基準を提供することを目的としたものである。
立直麻将(RCR)種目については、欧州麻将連盟(EMA)が提出し、認証を受けた統一RCRルールが採用された。

今大会の審判団の皆さん

大会文化の核となったテーマは「和」であり、伝統と現代を結びつける象徴でもあった。
「和」は、麻将における和了(ホーラ)を想起させると同時に、「調和」「平和」「協力して事にあたる」という文化的価値を内包している。
この理念は、総冠スポンサーの掲げるブランドコンセプト「成功の瞬間、和なれば天下を成す」とも深く呼応する。大会開幕前のスタートアップセレモニーでは、選手たちが共同で「和」の文字をかたどったデバイスに手を添え、この理念を象徴的に表現した。

今大会はスポンサーもつき盛大に開催

競技は終始高い緊張感に包まれ、新世代選手とベテラン選手の激突が見どころとなった。

四川麻将(SBR)種目は3日間にわたり実施され、10ラウンド終了時点で64名が勝ち上がり、さらに8ラウンドを経て32名が決勝に進出した。
決勝では32名が8ラウンドの対局を行い、各ラウンド8卓、4321方式による採点、成績上位者同士が対戦するスイス式トーナメント方式で優勝者が決定された。蘇州出身で2児の母でもある四川麻将プロ四段の郁文婷が見事な逆転劇を演じ、優勝と賞金16万元を獲得した。

四川麻将(SBR)優勝の郁文婷選手、準優勝の陳福倍選手、第3位の趙晶晶選手

国際麻将(MCR)種目は2日間の日程で開催され、10ラウンドのスイス式トーナメントを実施。各ラウンドは4セット16卓で行われ、4210方式による採点が採用された。
香港からの招待選手である高水準アスリートの劉俊威が優勝し、賞金3万元を手にした。

国際麻将(MCR)優勝の劉俊威選手、準優勝の任永澤選手、第3位の陳輝選手

立直麻将(RCR)種目も2日間にわたり実施され、10ラウンドのスイス式トーナメントを実施。各ラウンドは1.5荘・90分制で行われ、4321方式で採点された。上海出身の立直麻将プロ一段・尤潤琪が優勝し、賞金2万元を獲得した。

立直麻将(RCR)優勝の尤潤琪選手、準優勝の王澤宇選手、第3位の高雲斐選手

将来を展望すると、中国競技麻将の発展の方向性は明確である。
MIL中国地域専門発展委員会副委員長の李文龍氏は、麻将選手の技術等級認定と国際大会選考制度との連携をさらに強化するとともに、麻将プロリーグ、2対2のダブルス競技、eスポーツなどの新たな競技形態を模索し、麻将競技の大衆化と国際的普及を推進していく考えを示した。

2026年には、中国代表チームがスウェーデンで開催される第8回欧州麻将選手権(MCR)に招待されており、麻将ワールドカップに続く国際舞台での活躍と、再びの栄冠獲得が期待されている。

MIL中国地域専門発展委員会について

2024年5月、MIL理事会の承認を経て、中国棋院杭州分院(杭州棋院・杭州市知的運動管理センター)を主体として、MIL中国地域専門発展委員会の設立が正式に認可された。
同委員会は、中国本土における麻将選手技術等級認定をはじめとする各種試行事業を統括するとともに、広東麻将、上海麻将、ハルビン麻将など、地域色の強い麻将ルールの競技化・標準化を推進している。
これにより、従来は余暇娯楽として楽しまれてきた麻将愛好家を、専門的な競技麻将選手へと育成・転換し、競技麻将人口の裾野を大きく拡大することを目指している。

同委員会の下には、事務室、専門家委員会、技術等級評定センター、競技トレーニングセンター、ルール制定センター、宣伝普及センターなどの機能部門が設置されており、実質的に「中国麻将連盟」とも呼ぶべき組織体制を構築している。

2025年末現在、中国国内で520万人を超える麻将愛好家が選手認定を申請するに至っている。

(筆:李文龍(MIL))

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