第29回「【完全版!】リャンメンカンチャンの扱い方」

第29回「【完全版!】リャンメンカンチャンの扱い方」

こんにちは、ヨーテルです。
本日は「【完全版!】リャンメンカンチャンの扱い方」。こういったテーマでお話していきたいと思います。

早速ですが、リャンメンカンチャンというのは

こういう形のことを言います。

この形って、を引いたらを切ってメンツが2つ出来ますよね。ただこの形は以外にも、を引いてもを切ってメンツが2つ出来ます。なのでこの6枚でリャンメンの、カンチャンのカンの3種類を受け入れることが出来る、大変お得な形になってます。

リャンメン待ちとカンチャン待ちが複合しているので、それを合わせて「リャンメンカンチャン」と呼ばれているわけですね。

結構この形って、麻雀マニア界隈では有名な形なんです。なぜ有名かというと、知ってるだけでドヤれるから。
ドヤりたい人が広めるんですよね、この形。

かくいう僕もこの内容の動画を作った動機はドヤりたいという理由が半分くらいを占めてます。

なんかすごい発見をしたみたいに思えませんか?リャンメン待ちにカンチャンがくっついてるって、いかにも牌効率って感じの知識で興奮しますよね。

そんなリャンメンカンチャンなんですが、有名になってきたのはいいことなんですが、その反面、この形をただ知ってるだけの人が結構多いように感じてます。

もちろん知ってるだけでも役には立つんですが、形を知ったうえで、実戦で上手く使いこなしていくのがやはり一番大事です。
逆に実戦で活かせなかったらせっかくの知識もプラスにはなりません。それどころか足を引っ張ることも。

なので今回このようなリャンメンカンチャンについて僕が知ってる限りの知識をお話しできればと思います。

《リャンメンカンチャン》を気付けるようになろう

まず一番大事なことからお話します。それが、実戦中にリャンメンカンチャンに気づくことです。
形だけ覚えていても、実戦で実際この形が出たときに気づけなかったら何の意味もないですよね。

というわけで、実戦でよく出てくるリャンメンカンチャン関連の何切る問題を出したいと思います。

何切る例題①

まずはこちら。タンヤオ・ピンフ形の1シャンテンで、かのトイツのどちらを落とすかという問題になります。

1問目の解説はこちら!

早速正解発表しますと、これは切りになります。を切るとピンズの形がリャンメンカンチャンの形になって、の他にを引いてもテンパイになります。
の方のトイツを落としに行くとの受け入れがなくなっちゃうので、気を付けましょう。

何切る例題②

続いてこちら。こちらもピンフの1シャンテンで、どこかのリャンメン待ちのところを落として1シャンテンにするといった牌姿です。どこのリャンメンを切るべきでしょうか。ちょっとさっきより難しいかもしれませんね。

2問目の解説はこちら!

正解なんですが、これは切りが正解になります。
を切っておくと、の受けこそなくなってしまいますが、ソーズでリャンメンカンチャンの形が出来てを引いてもテンパイしますね。逆に以外の牌は普通のリャンメン・リャンメンになっちゃうので、受け入れ枚数で切りが単独トップに立っているという、そういった問題でした。

このように、リャンメンカンチャンが実際目の前に来た時にそれに気づけるかというのが、リャンメンカンチャンを使いこなす第1歩になります。


あえて残さない《リャンメンカンチャン》形

ここまでの問題は「リャンメンカンチャンを残すのが唯一受け入れを最大にする問題」だったので正解が明確でした。
ですが実戦ではリャンメンカンチャンをあえて残さない選択肢というのが生まれる場合があります。

それがこちらの牌姿。題して「リャンメンカンチャンかシャンポンか」というテーマです。

上の図は自分の切り番で、マンズで両面カンチャンが出来ていますね。との受けです。

ただし、ここで受け入れ枚数を見て見てください。リャンメンカンチャンを残す切りが19枚で枚数は1位なんですが、リャンメンカンチャンを壊す切りも同じ19枚で実は同率1位なんです。

なんでこうなるかというと、を切ると確かにカンの4枚の受けがなくなってしまうんですが、その代わりとのシャンポン2枚ずつの受けが出来るので、同じ枚数になっているというわけですね。このように、両面カンチャンかシャンポン受けかを選べる場面がよくあります。


そこで、どちらを切るのかという話なんですが、今回はを切っておけばすべてのテンパイ形でピンフが付きます。逆にを切ってしまうと、シャンポンから入ったときにピンフが消えてリーチのみになってしまいます。なので、効率的にはピンフが付く切りが正解になります。


では次にピンフが付かないこの形ならどうなのか。

これだとがアンコなので、何を引いてもピンフが付きません。これはどうテンパイしてもリーチのみなんで、結論とどちらを切っても正解になります。

まあ一応を切っておくとがアンコになったときに符が上がってテンパネするという細かい差はあるんですが、基本的にそんなに差はないかなと思います。どちらでもいいです。


次にこちらの牌姿です。

この牌姿はが2枚あります。が2枚あるということはどうやってもピンフになることはありません。ではさっきと同じようにどっちを切ってもいいかというとこれはそうではなくて、正解は切りになります。
もしを切ってしまうと雀頭候補がだけになってしまい、をポンしてテンパイすることが出来なくなってしまいます。スピード面で大きな差があるので、ここはの受け入れを残してを切ります。

以上、リャンメンカンチャンかシャンポンかという3問をまとめてみますと、
・ピンフがあるときはリャンメンカンチャン
・ピンフがない時はどちらでも
・ただし役牌が雀頭の時はシャンポンを残す。

こういった感じで使い分けるのがいいのではないかと思います。


続きまして、「リャンメンカンチャンかシャンポンかpart2」ということで、タンヤオの牌姿について取り扱います。タンヤオの特徴は鳴きが使えるというところにあります。

なので上の図の形だと、を切ればのポンテンが取れるという感じですね。

ただ、この形はタンヤオに加えてピンフも付くので、やっぱりリーチにいきたいじゃないですか。メンタンピン(=リーチ・タンヤオ・ピンフ)は裏1枚で満貫なんでね。

というわけでこれはを切っての受けを固定し、どこが入ってもリャンメン待ちが確定するテンパイという風にしておいた方が、ポンテンは取れなくなるけどその分打点が上がっていいのではないかと思います。 ただし、例外があります。それは、シャンポン部分がドラの時です。この牌姿だと、もしくはがドラの時。この時は切りが正解になります。

なぜなら、ドラをポンしてのタンヤオドラ3のテンパイが取れるというメリットが大きすぎるからですね。


次に、ピンフが付かない形。

この場合はドラが何であろうと常に切りが正解になります。

ピンフが付かないので打点面での違いはありません。でしたらポンテン(=ポンしてテンパイ)の取れる形にしておいた方がスピードがあってよいかなと思います。


続きまして、「リャンメンカンチャンかシャンポンかpart3」にいきましょう。
次は少し毛色の違う牌姿を見ていきます。こちらになります。

先ほどと何が違うのかというと、シャンポン部分の位置が違いますね。

さっきはが2枚あって、ピンズの単独のリャンメンのところにシャンポンのフォローが効いていた形だったんですが、今回はリャンメンカンチャンのところにというシャンポンのフォローが入っています。
を切るととのシャンポン受けが残り、を切るとリャンメンカンチャンを残すことが出来る形です。
ですが、今回はそれに加えて一盃口の可能性があるという違いがあります。切ってを引けばイーペーコーですね。この形ならどちらを取るのがいいのか。

ここでいったん上の牌姿は置いておいて、こっちから見ていきましょう。

さっきもやった、“ピンフにならないとき”と、“役牌が雀頭の時”になります。

これの正解なんですが、両方とも切りになります。
左図は単純に一盃口の可能性を残したほうが打点が上がる可能性がありますし、右図は役牌のポンテンに加えて一盃口の可能性が付くので、さっきよりももっとシャンポンを残す切りが正解になります。これは一盃口の可能性という点で差が明確なので比較的わかりやすいかなと思います。

ではさっきの牌姿に戻りましょう。これも同じく切りで一盃口の可能性があるんですが、その代わりやを引くとピンフが消えてしまうというデメリットが出てきてしまいます。

一盃口にはしたいけど、ピンフが消える可能性があるのもどうなのかな、ということで、ちょっと判断が難しいですね。皆さんどちらを切ったほうがいいと思いますか。

正解なんですが、この問題に関してはドラの枚数で正解が変わる、になります。

具体的にいうと、ドラ0~2の手なら切り。ドラ3以上の手なら切りを正解にしたいと思います。理由の方解説していきます。

この問題の判断基準は、ダマテンにする可能性です。
例えばドラ3、上図のような場合だったとしたら、ダマテンでも満貫あるのでダマテンにする選択肢が生まれます。もちろんリーチして跳満以上を狙いにいってもいいんですが、結構ダマテンにすることも多いかなと思います。

ただ当然ダマテンにしたいなら役が必要です。そうなったときに、必ずピンフが付いている方がダマテンにできるので、ここは切りが優位になるのではないかなと思います。

一方ドラが0~2枚の場合。これはほぼダマテンにすることはありません。
リーチすることで打点が2倍とか4倍になりかねないので、何か特別な事情がない限りほぼリーチします。

なので、必ず何か役を付けなければいけない、ということにはなりません。さらに、ピンフと一盃口を両方付けることによる打点上昇が非常に効果的です。
例えばこの手にドラがなかったとしても、リーチ・ピンフ・一盃口に裏が1枚でも乗れば満貫になるので、その上振れを狙うだけの価値は十分あります。

以上のことから、ドラが3つあるときは安定してピンフを付けてダマテンの選択肢を残す切り。
ドラが2枚以下の時はリーチ前提でその後のツモや裏ドラで上振れを狙う切り。こんな感じで使い分けるのがいいんじゃないかと思います。

ただ例外として、アガればトップの場合や、あんまりリーチしたくない局面の時はを切ってピンフ狙いが安定すると思うので、その辺は対応が必要になります。

対戦相手を意識した先切り

というわけで、ここまで主に手組の話をしてきたんですが、最後に対戦相手を意識した先切りについて取り扱いたいと思います。

先切りというのは何かというと、受け入れを最大にするのをあえて拒否して安全牌を持つ行為と思ってもらえれば問題ないかなと思います。厳密にはちょっと違うんですけど、とりあえず今回ではその認識で大丈夫です。

よくある先切りとしてはこういう手牌ですね。ここからシンプルにを切ればもちろんのシャンポン受けも残せて受け入れが一番広いんですが、守備力も確保したいということでを残してを切る、みたいな場合です。皆さんもよく見ると思います。これと同じことがリャンメンカンチャンを含んだ牌姿でもできます。

こちらの牌姿をご覧ください。

もちろん受け入れ最大ならを切ってリャンメンカンチャンを残すのがいいんですが、ここでを切って安全牌のを残すというのがあります。なんかせっかくリャンメンカンチャンが出来たのに崩して安全牌を持つのは抵抗あるよ、という人もいるかと思います。なんなら僕も、この文面を作ってる今すら結構抵抗感があるんですよ。

これって僕だけではなく結構同じ感じの人がいるみたいで、放送対局とか見てると上手い人でもこの先切りしてる姿を全然見ないんですよね。

ただ理屈で考えてみると、安全牌を残すのにあたってロスする受け入れはの4枚。また、さっきのリャンメンを固定する牌姿でも、ロスする受け入れはの4枚で一緒なんですよね。

なのでやってることはほとんど変わらないわけです。リャンメンカンチャンを崩して安全牌を持つのは結構普通の行為なんです。

では、なんでリャンメンカンチャンの方は崩すのに抵抗あるのか、というのを個人的に考えてみたところ、やっぱりリャンメンカンチャンが知ってるとドヤれる形だからではないかなと思います。ドヤれる形がせっかくできたのに崩したくない、というのは人間の心理ですから。僕みたいに悲しい自己顕示欲を持ってる人間は時々それと向き合う機会が必要なわけですね。

というわけで、リャンメンカンチャンでドヤる時代はもう終わり、と結びにしたいと思います。

元動画はこちら

前回コラム
第28回「降り打ちを減らすコツ」

コラムトップはこちら

関連記事

第28回「降り打ちを減らすコツ」
ヨーテルチャンネルon 麻雀界.WEB コラム・講座

ヨーテルチャンネルon 麻雀界.WEB

第28回「降り打ちを減らすコツ」

こんにちは、ヨーテルです。 本日は「降り打ちを減らすコツ」というテーマでお話していきたいと思います。 皆さん、“降り打ち”って経験ありますよね。 相手からリーチが入って、降りたいんだけど安全牌がなくて、一番通りそうな牌、例えばスジとかを切ったら放銃した経験…。 まあ、なんかすごい萎えますよね。自身は勝負する手ではないのに放銃してるんで、本当にバカバカしくなります。 今回はそんな降り打ちをできるだけ減らすためにどういった工夫ができるのか、というのを解説していきます。 ある程度の放銃はやむを得ない まず一番大事なこととして、降り打ちした瞬間の場面に関しては、基本もうどうしようもありません。 そもそも降り打ちするような状況というのはその時点でもう手牌に安パイはなく、それで一番安全そうな牌を切って振り込んだなら、それはもう避けられない放銃なわけです。なのでそこを反省してもしょうがないわけです。 もちろん、切った牌が本当に一番安全だったかというのは検討の余地はあるんですが、正直なところある程度打てる人であれば手詰まった時に切る牌というのは概ね一致します。一番安全でなくても2番手3

By 麻雀界編集部
第27回「孤立ドラ役牌の扱い方」
ヨーテルチャンネルon 麻雀界.WEB コラム・講座

ヨーテルチャンネルon 麻雀界.WEB

第27回「孤立ドラ役牌の扱い方」

こんにちは、ヨーテルです。 本日は「孤立ドラ役牌の扱い方」というテーマでお話していきたいと思います。 皆さん、ドラの役牌が1枚あるときっていっつも難しくないですか? 例えば配牌が上図だったとして、役牌のドラが孤立で1枚。なんかこれ扱いづらいなみたいな。 もちろん自分が重ねればすごい強いんですけど、だからこそなかなか切れずに中盤に差し掛かってしまって、ドラ以外のところでちょっと手牌は整ってきたんだけど、なんか切るタイミング逃しちゃったな、みたいな。よくありますよね。 今回はそんなくせ者の孤立ドラ役牌について解説していきたいと思います。 まず、孤立ドラ役牌はどういった特徴があるのかというのについて説明します。 さっきも言った通り、重ねられれば強いので、孤立ドラ役牌というのはまあまあ強力な武器ではあります。 しかし、皆さん知っての通りこの武器は諸刃の剣で、切って誰かにポンされてしまえば、その人のアガリが満貫なのが確定してしまいます。ポンで済むならまだいいですが、切り遅れるとロンって言われて痛い失点をすることもあります。七対子のドラ単騎のダマテンとか、よく見ますよね。 ですのでこ

By 麻雀界編集部
第26回「天鳳位がラス回避のコツを解説!」
ヨーテルチャンネルon 麻雀界.WEB コラム・講座

ヨーテルチャンネルon 麻雀界.WEB

第26回「天鳳位がラス回避のコツを解説!」

こんにちは、ヨーテルです。 本日は「ラス回避ルール」の戦い方をお話していきたいと思います。 まず最初に「ラス回避ルール」ってどんなルールなの?というところから説明します。 ラス回避ルールというのは主にネット麻雀の天鳳や雀魂の段位戦で主に行われているルールで、ラスが1人で全員分のマイナスを背負う、というゲームになっています。 例として天鳳の鳳凰卓はトップで+90ポイント、2着で+45ポイント、3着は0でラスが▲135ptと、トップと2着のプラスを全部ラスが払う、という完全にババ抜きみたいなゲームシステムなのがラス回避ルールになります。 逆にMリーグのルールのようにトップが大きなプラスを得て、2着がほんの少しだけプラスで、3着は少しマイナス、4着がそこそこマイナスみたいなルールのことをトップ取りルールと呼んだりします。フリー雀荘とかだとこちらのルールが一般的に採用されていますね。 着順 天鳳(鳳凰卓) Mリーグルール 1着 +90 +50 2着 +45 +10 3着 ±0 ▲10 4着 ▲135 ▲30 皆さん普段どちらのルールを打つかというのは

By 麻雀界編集部
第25回「超いい手何切る3問」
ヨーテルチャンネルon 麻雀界.WEB コラム・講座

ヨーテルチャンネルon 麻雀界.WEB

第25回「超いい手何切る3問」

こんにちは、ヨーテルです。 本日は【超いい手何切る】ということで、何切る問題を3問持ってきましたので皆さんに解いてもらおうかと思います。意外に全問正解できる方は少ないのではないかなって思うのでチャレンジしてみてください。 第1問 それでは早速第1問です。 東1局南家6巡目、ドラはで関係ないとしてここから何を切るのがいいでしょうか。 ここをタップすると続きの解説をご覧いただけます こちらの答えなのですが、これは切りが正解になります。 これは各要素を比較してもらえれば明確にが正解になる問題です。 受け入れ枚数については、これは切りが一番多いです。 次いで切りが1枚差の2位に付けていて、打牌候補としてはかの2択になるのかなと思います。以外の牌を切ってしまうと、このという三面チャンの形が崩れてしまうので、受け入れ枚数が減っているといった形になっています。 この、との比較なんですが、受け入れ枚数以外にも打点という要素でも差があります。注目すべきは、いずれかの6をツモった時の差です。 例えばを切ってを引くと、ソーズで一盃口ができ

By 麻雀界編集部