第30回「放銃率が高い人の特徴3選」

第30回「放銃率が高い人の特徴3選」

こんにちは、ヨーテルです。
本日は「放銃率が高い人の特徴3選」というテーマでお話していきたいと思います。

今回は早速本題に入っていくんですが、まず放銃率って何%以上だと高いと言われてしまうのでしょうか。

これはざっくりですが13%以上、もっと厳し目に見るなら12.5%以上ある人は、ちょっと放銃率が高いかな、って言われてしまいます。
これは僕が適当に数字出したわけではなくてちゃんと根拠があって、こちらご覧ください。

レベル 1着率 2着率 3着率 4着率 飛び率 平均順位 和了率 放銃率
傑3 22.57% 23.21% 24.44% 29.78% 10.12% 2.614 21.09% 15.43%
豪1 23.69% 24.22% 24.87% 27.22% 8.92% 2.556 21.32% 14.42%
豪2 25.26% 25.19% 24.99% 24.56% 7.77% 2.489 21.70% 13.49%
豪3 25.96% 25.64% 25.16% 23.24% 7.16% 2.457 21.87% 12.92%
聖1 26.47% 26.02% 25.26% 22.25% 6.73% 2.433 21.99% 12.50%
聖2 26.89% 26.31% 25.39% 21.40% 6.33% 2.413 22.09% 12.07%
聖3 27.56% 26.61% 25.44% 20.38% 5.94% 2.386 22.37% 11.72%
魂天 28.24% 26.82% 25.46% 19.48% 5.51% 2.362 22.61% 11.38%

これは「雀魂」玉の間の雀傑3以上の段位ごとのスタッツの平均値を出したデータになるんですが、上の段位にいけばいくほど放銃率が下がっているのがわかります。

玉の間でたくさん勝ってるのが大体雀聖辺りからで、その雀聖1の放銃率が平均すると12.5%だったんですね。なのでたくさん勝ってる人は大体12.5%より放銃率が低くて、負け越してる人やあまり勝ちきれていない人はそれ以上放銃しているというのがデータで分かるわけです。

それでは、早速放銃率が高い人の特徴を1つずつ紹介していきたいと思います。

放銃率が高い人の特徴その1
「スピード不足」

放銃率が高い、というとそれこそリーチに対して危ない牌をたくさん切っていたりとか、そういうのをまず思い浮かべる方が多いと思うんですが、実はそれ以外にも要因はあって、そのうちの1つがスピード不足になります。

では突然ですがここで、麻雀で絶対に放銃しない方法を2つ紹介しましょう。
そんな夢みたいな方法が2つもあるのかと驚くかもしれませんが、実はあるんです。

【絶対に放銃しない方法】それは
「自分がアガる」 もしくは「他の人を全員降ろす」

この2つのうちどちらかが出来ればもう絶対放銃しません。
まあそりゃそうですよね、アガった時は放銃してないですし、他の人がテンパイに向かわないなら、放銃することはありません。

しかし、そのためにはスピードが必要です。
例えば他の人がアガる前に自分が素早くアガってしまう。
もしくは、他の人の手が遠いうちに、リーチで抑えつけて全員を降ろしてしまう。

こうすれば絶対に放銃せずに済みますが、スピードがなければそれは叶いません。

放銃率の高い人によくありがちなのが、副露率が低く、牌効率が未熟なパターンです。副露率は具体的には28%未満だとちょっと低いかなって僕は思います。副露率が低い打ち手はかなりの確率でスピード不足に陥ります。

鳴きが少ないと早いテンパイを入れられないですし、牌効率が未熟だと早い巡目にリーチをかける頻度が少なくなります。
結果としてテンパイが遅くなるわけなんですが、この遅いテンパイをする局面っていうのがかなり放銃率が上がってしまう局面になります。遅い巡目のテンパイは当然他の人だって手が進んでいます。つまり、アガり切れず放銃に回ってしまうことも多くなるわけです。リーチをかけても簡単には降りてくれないかもしれません。

以上のことから、スピード不足というのはアガリ率を下げるだけでなく、放銃率を上げる要因としても立派に機能してしまうということになります。
ちょっと鳴きが苦手だから今まで鳴きを控えてた人や、牌効率がまだよくわかってなくて迷ってしまう場面が多い人は、鳴きや牌効率を勉強することによって改善していくのではないかと思います。

放銃率が高い人の特徴その2
「押しすぎ」

さっきちょっと話に出してしまったんですが、やはり押しすぎる人は当然放銃率が上がります。ですが、だからといって「押すな!」ということは僕は全く言うつもりはなくて、やっぱり押すべきところではちゃんと押さないと麻雀勝てません。全部降りてれば勝てるほど麻雀甘くないわけですよ。

ただ、放銃率の高い人はそれでもやりすぎなくらい押してしまうことがあります。今からいう状況で押しを選択している人は改めたほうがいいかもしれません。それはどういう状況かというと「自分のアガり確率が著しく低い状況での押し」です。

さっきも言った通り、麻雀というのはアガってしまえば放銃することは絶対にありません。なので、例えば自分がテンパイしているところから相手のリーチに押しても、あんまりその局の放銃率って上がらないんですよね。

自分の手が例え1000点のカンチャン待ちであろうが、テンパイさえしていれば、アガり牌がめくれた瞬間に自分の放銃率は0になります。なので、テンパイから押すというのはあまり放銃率を上げる要因になりません。

一方、このような手の場合はどうでしょうか。

赤が2枚あってドラもある非常に魅力的な手に見えますが、テンパイまでの距離が少し遠く現在2シャンテンです。しかもカンチャン待ちやシャンポン待ちの苦しい受けも残っているので、結構テンパイまで時間がかかりそうですね。もしここから相手のリーチに押してしまうのだとすればそれは典型的な「自分のアガり確率が著しく低い状況での押し」に当てはまってしまうのではないかと思います。

こういった押しは、アガりによって放銃率を0にすることがかなり難しいので、その分放銃に回ってしまうことが当然多くなります。

ちなみに、1つ目の1000点のカンチャン待ちと、今のドラ3の2シャンテン、どちらも相手のリーチがかかった段階でどちらの方が期待値が高いかと言われれば、圧倒的に1つ目の1000点の手牌になります。例えドラが3枚あろうと、テンパイと2シャンテンでは天と地底くらいの差があります。
ここから相手のリーチに対し何か危険牌を切っている人は要注意です。

それでは今のはリーチに対しての押し引きの話だったんですが、鳴きに対して押しすぎな人というのもいます。多分こっちの方が体感多い気がしますね。

リーチというのは、相手が100%テンパイなのがわかってるので割と簡単に降りれるという人も多いんですが、鳴きは相手がテンパイしているかわからないので、どのタイミングで降りたらいいのか難しいっていう人が多いです。

放銃率が高くなってしまう原因として、鳴きに不用意に放銃してしまうことが多いというのが挙げられます。
こういう人に対しては簡単な押し引きの基準が1つあります。それは、

「2副露相手に押し引きするときは、自分の手がアガれそうかで考える」
というものです。

2副露って、結構テンパイしてるんですよ。だって2メンツ確定してるわけなんで、当然手牌は進んでるじゃないですか。そこに対して押していこうとすると、自分の手もある程度アガれそうじゃないとやはりイタズラに放銃率を上げるだけになってしまいます。

例えば相手がこういう以下の図の仕掛けをしていたとして、

他家の2副露の手牌

自分の手が

リャンメン・リャンメン・シャンポン3つの2シャンテン
このくらいの手なら、結構形もよく出アガリできそうなんで、テンパイしてるかわからない相手に対して降りてしまうのは結構損になってきます。でもでも押しちゃって問題ありません。

ただ逆にこう言う感じの、

9巡目でまだ1メンツしかありません、みたいな手はもう間に合ってないので、ここからは危険牌を切っても放銃リスクだけが上がってあまりいいことがないので、この程度でしたらメンツを中抜きしてでも降りを選択する勇気を持つのも大事になってきます。
こういうところから中途半端に3900とか放銃するの、結構もったいないですからね。やっぱりアガれそうにない時は降りておきましょう。


その3の前に ~放銃率が高くとも~

というわけでここまで2つ紹介してきてあと1つ残ってるんですが、最後の1つを発表する前に、ちょっと大事な話を挟みたいと思います。

今回のコラムは、放銃率が高い人がこういう特徴があるよ、というのを紹介する文章なんですが、結局のところ、麻雀なんてどんな打ち方をするにせよ最終的に勝てばいいわけじゃないですか。
勝てばいいというとなんか運が良ければいいみたいな話にも聞こえるんでもっと正確に言うと、どんな打ち方をするにせよ最終的に強ければ問題ない、という感じですかね。

それに放銃率が高い人が必ずしも弱いかって言われると不思議なことに麻雀ってそうではないんですよ。

こちらのデータをご覧ください。

対戦数 4681回 1着率 27.58%
平均着順 2.413 2着率 26.32%
和了率 22.23% 3着率 23.37%
放銃率 13.01% 4着率 22.73%

これはネット麻雀「天鳳」でのとあるプレイヤーの鳳凰卓のデータなんですが、放銃率が13%を超えていて、この動画の基準に則るならちょっとこの人は放銃しすぎかな、というラインに入っています。ですがこの方の成績を見て見ると、鳳凰卓で平均順位2.41、安定段位8.75とかなり優秀な成績を収めています。

つまり、放銃率が13%以上あったとしても勝てる打ち方というのは確かに存在するので、放銃率を下げることだけに躍起にならないことというのもまた大切なのではないかと思います。

ちなみにこのプレイヤーの方は、3代目天鳳位の独歩さんです。
“高速ダンプカー”の異名を持つ超攻撃型の天鳳位で気持ちいい攻めを見せてくれるので僕も大好きなプレイヤーです。今は最高位戦日本プロ麻雀協会に所属しているので、興味があれば調べてみてください。

独歩 (@doppo3010) on X
最高位戦日本プロ麻雀協会 44期前期、A2リーグ所属山田独歩/四麻三代目天鳳位。第3期新輝戦優勝/麻雀王国(https://t.co/AHUhYP1TGM)代表取締役。学生麻雀連盟理事長。

放銃率が高い人の特徴その3
「ベタ降りが下手」

麻雀というのはプレイヤーによって個性が現れます。先ほど紹介した独歩さんのように超攻撃型の麻雀を打ったり、あるいは手組が独特な人とか、鳴きが鋭い人とかいっぱいいるんですが、どんな個性を持った人も、麻雀の強者であるならばその人は必ずベタ降りが得意だという共通点があります。

これは僕の書籍
「上級者だけが知っている麻雀戦術論」

上級者だけが知っている麻雀戦術論|マイナビブックス
麻雀で勝つために必要なのは、「運」ではなく「知識」なり!

にも書いてあるんで、今回はその内容を一部抜粋してお話しできたらなと思うんですが、ベタ降りというのは、100%正解が存在するんですよ。
なぜなら、ベタ降りの打ち方は放銃率が最も低くなるように打つ打ち方なので、そこに打ち手の個性とかは入り込む余地がないんですよね。
言い換えるなら「正解の牌を選べなかった分だけ放銃率が上がるだけ」というのがベタ降りです。

なのでベタ降りが上手であることは上級者の必須条件になってくるわけです。

ではこの話をもう少し深掘りして、ベタ降りが下手な人はどのような特徴があるのかというのもお話していきます。今回はざっくり2つ紹介します。

1つ目:1番安全な牌がわからない(読みなし)

これは単純に、牌の危険度というものがちゃんと理解できてないから、一番安全な牌も分からないといったものになります。こちらの表をご覧ください。

危険度 牌
高 無スジの4・5・6
無スジの3・7
無スジの2・8
無スジの1・9
スジになっている3・7
スジになっている2・8/中スジになっている4・5・6
低 スジになっている1・9 字牌

これが基本的な牌の危険度順になります。上が一番危なくて、下にいくほど安全だという感じですね。

手出しとツモ切りを見なきゃ使えない難しい読みの話は一旦置いておいて、まずはこの危険度表を覚えて、一番安全な牌から切れるようになるだけでもベタ降りの精度は上がっていきます。

2つ目:価値のない手で粘りすぎ

例えば自分がこういう手牌のとき相手からリーチを受けたとします。

リーチ者の現物にはがあるとして、何を切りますか?
という問題なんですが、まあさすがに手牌がバラバラなんで押すのは厳しいとして、ベタ降りが下手な人はここでのトイツ落としをしてしまうというのがあります。
確かに、のトイツ落としをすれば、この後やが通った後、安全に123の三色でテンパイするみたいなこともワンチャンあるかもしれませんが、正直その確率ってめちゃくちゃ低いです。

そんなラッキーよりはるかに現実的で起こってしまう出来事としては、のトイツ落としをした後、他の人からもリーチが来て2軒リーチになってしまうこと。これは本当よくあります。


その時に、先制リーチの現物だったやが、2人目には通ってないからっていうんで切れなくなってしまうんですよ。もしを残しておいたらのトイツ落としで楽に降りられたのに、なんか粘ってしまったばかりに安牌がなくなってしまう典型例です。当然、何回かに1回は放銃に回ってしまうこともあります。

なので、こんなバラバラの手でリーチを受けたら、もう完全にアガりを諦めて、やから切っていって、全員に通るは残しておくのがベタオリの基本手順になります。

以上、放銃率の高い人の特徴3選でした。放銃率を12%台にして、それなりにアガりが取れていればいよいよ中級者以上!という感じになってくるので、是非参考にしてもらえればと思います。

元動画はこちら

前回コラム
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